あすかるの岡本です。
先日の現場は大阪市北区にある分譲マンションでのゴミ屋敷の片付けをしました。
大阪市北区といえば大阪1のオフィス街を誇り、総人口139750人で大阪最大の
鉄道ターミナルがJRや私鉄在来線を結び、北大阪駅北部分の都市開発も随分進んできた所。
活性化した街なみは夜のライトアップで見れば一目。東京や香港のビルの夜景にも負けるとも劣らないです。
日本一の長さを誇る天神橋筋商店街がすごい賑わいをみせています。
今回のゴミ屋敷の片付けのご依頼者は、幼少期にそこに住まわれていた親族様で、いわゆる実家。
現在は東京に住まわれているそうで、管理会社からゴミ屋敷になっていると連絡が入り驚きを隠せない様子でした。
ゴミ屋敷になるきっかけは、10数年前に父親と母親がお亡くなりになってからだそうです。
現在住まわれている住人の方は両親がお亡くなりになってから一人で住むようになったとの事。
次第にゴミをどんどん貯めていくようになったようです。
近隣への不快な臭いが部屋から漏れ出たり、共用部まで出てくるゴキブリなどの迷惑を掛けているようです。
事態を重く見て、今後火災へ繋がるかもしれないとの事で、親族様にマンションの管理組合から
連絡がはいり、東京から来てみるととんでもない状況で、ゴミの中に住人の方が寝ている状態だったようです。
3LDKの広いマンション半分くらいゴミで埋まっており、住人の方はリビングでゴミのくぼんだ所で
生活していました。私が見積にいっても断固と拒否をしていたのですが、3回目の訪問で
ようやく室内に入れてくれて、ゴミの状況を確認する事ができました。
そこからが大変な作業です。住人の方の話を聞きながら共通の話題作りを
したりすることにより、少しづつ信頼関係も築けていけたのではないでしょうか。
ラジオの話で盛り上がったりするうちに、私の名前で呼び始めてくれるようにまでなっていきました。
ゴミの片付けをする説得がようやく出来て、作業には2回のクールで分けて、1か月後に続きをする提案をしました。
それで住人の方も納得いただくことが出来ました。処分する物に関しては生ゴミ、賞味期限切れの
食べ物、飲み物、カビの生えた衣類、虫に食われているもの。これを限定して処分する話です。
まず住人の方と一緒に確認してあげながら、少しづつゴミ袋に入れていくようにすることで、本人も
納得がいく形での処分になります。本来ゴミと思っていないので、すべて大切なもの。捨てられない、必要なものなのです。
セルフネグレクトと一言で片付けがちな世の中になってきましたが、ゴミ屋敷で住まわれている方の
特徴の一つで、社会からの孤立もあります。
他人と会話(楽しい会話)することなく孤立している毎日。一緒に寄り添い楽しい会話を
しながら、ゴミを拾っていくことにすると、なんと住人の方も自ら率先して手伝ってくれるようになり
非常に楽しく会話しながらの作業になりました。
ゴミが無くなると、今度はほかの家財道具や必要が無くなったものを確認しながら分別していく作業です。
そうすることにより、模様替えを楽しむような感じになってくれたのが幸いでした。
そして1か月後の再作業の時がきました。一か月でゴミを貯め混んでいたらたいへんだなあと
思っていましたが、あのリビングの寝床には、ゴミを貯める事はせずに頑張ってくれていたようです。
そして不要な家財も撤去しました。その後できる限りのハウスクリーニングを施しました。
今後は引っ越しをしてマンションを売却するようです。
かなり大阪の立地が良いところなので高く売れると話しておられました。
依頼者のごきょうだいの方も喜んでくれたので本当に良かったです。
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