あすかるの高橋です。今日は最近会った現場での出来事を話させて頂きたいと思います。
大阪の八尾市でのゴミ屋敷の撤去の現場です。
地域包括センターから連絡がありましてとある分譲マンションに向かいました。
向かうと管理人さんや近所の住人さんが沢山やってきて、やっと何とかしてくれる安堵感が感じました。
おそらく相当長い間放置されていたようで、聞くところによると35年くらいにわたりゴミの処分をそのままにしてたようです。
ゴミ屋敷にしてしまう男性特有のパターンで、食べ物やコンビニ弁当の空箱、新聞や雑誌、衣類、大量の空段ボール箱から家電製品まで山積みになっていました。
だいたい物量を測定すると50㎥ほどで、2トントラック5台分の相当な量がありました。
ゴミ屋敷といってもすべてがゴミ扱いするわけではなくて、リサイクルやリユースできるものもかなりありました。
電化製品で買い取れる物も沢山あったために大幅な割引ができました。
住まわれていた方は身体を崩されて施設に入居している状態との事で直接立ち合いは出来ませんでした。
替わりに地域包括支援センターの方数人に立ち合いしてもらっていたので、発見される現金や証券関係、通帳などの確認を替わりに行ってもらう事ができました。
作業は2日間で無事に終了しました。
私たちの仕事は近年多いのがゴミ屋敷の中で亡くなってしまっているケース。
特に夏場が多く、ゴミ屋敷に住まわれている方は地域住民とのコミュニケーションも希薄にになりがち。
その為にお亡くなりになっても発見が遅れてしまい、ひどいときには死後2カ月以上たち、異臭を放ち大量の蠅や蛆虫の共有部への流出で発見されます。
勿論ご遺体は警察が担当してその場所にはありませんが、生きていた痕跡はそのままになっています。
本当に多くのゴミ屋敷で亡くなられた方の生きた痕跡のお片付けをすることが大変増えました。
今回のような生きたままで救出といいますか、施設に入られた状態が凄くわたしたちにとってうれしいことです。
少しでもゴミ屋敷の状態のままなんともできない方のお力になりたいと改めて思える現場でした。
作業前
作業後